お気楽さんと傍若無人の王

午前中、家族がみな外出。
読書してるつもりが、爆睡。
午後からエアロビクス&サウナ三昧。
う〜ん、極楽。
総評:お気楽さんは今日もごきげん


【お気楽さんと傍若無人の王】


夕食時の午後6時半。
「おい、イタリアン食いに行くぞ」
王=配偶者 の鶴の一声。
かしこまりました。ありがたきお言葉。お供させていただきます。


歩いて10分。
混んでいたが、ちょうど2人席が空いていた。
ラッキー。


シェフ一人。
大忙し。


お隣は団塊の世代のご夫婦。
トウガラシのオイルから始まる会話のやりとり。
お互いご近所だと知る。
ワインが進む。すすむ。ススム。
!! やばっ、王の危険水域こえてるではないか!
時、すでに遅し。
覆水盆に返らず。
王は独壇場。
俺様本領発揮。
人生の先輩にも、時折
「それは違いますよお」「そうじゃない、そうじゃないですよ」
人生の先輩のお言葉を途中で遮ること度々。
胃ガ、イタクナッテキタ。


ちょっと、「むっ」とされることあり。
そのつど、やんわり謝りの言葉。
場の雰囲気、壊すのはまずいでしょう。
だって、ご近所みたいだし。
自治会でご一緒するかもしれないじゃないか。
その時、困るのはお気楽さんだ。


まあね、別にかまいませんよ、慣れてますから。
お気楽さん、お得意ですから、尻拭い。


王、ご不浄のため席をはずす。
お隣席のご主人が、
「最期の乾杯ということで、お隣にもワインを」
いやあ、すみません。お気遣いいただいて。ありがとうございます。
「ドライな感じがお好きそうなので、勝手に注文せせていただきました」
ありがとうございます。軽いのが好きなので、楽しみです。
王、ご帰還。
で、乾杯。
…とりあえず、口付けろよ。飲めよ。飲みやがれ。
まだ、しゃべるのか。もう、やめてくれ。これは締めの合図だろ。
『にこやかにお開き』で決まりだろう。
いいかげんにしろお!アホタレ。クソおやじ。
酔っ払いに、届くはずもない、超能力・テレパシー。


ごちそうさまでした。
今日は楽しかったです。
また、お会いできればいいですね。
ちょっと、主人飲みすぎちゃったみたいで。
楽しくって、つい、度を越したみたいです。
多めに見てやってくださいね。
すみませ〜ん、お勘定おねがいします。


下僕Aの分際で仕切ってしまった。


なんとか、撤収。
帰路に就く。


平穏無事に家にたどりつけるはずもなく。
悪戦苦闘、四苦八苦。
あまりの蛇行に家が遠い。


10m先見て歩いて下さい。
下見ない。
トイレは家で。
ああ、ダメダメ、そこではダメ。
シイッ、大声出さない。
ご近所迷惑です。
だからっ、大声出すから、犬が鳴くんですって!
右・左・右・左 足出して。
歩かないと、家につきませんから。


下僕A=お気楽さんはがんばった。ええ、がんばりましたとも。


はあああ、ただいまあ。
バイトからすでに帰宅している 下僕B=息子 が怪訝な表情。
これは、なにか、あったな。
そうなのだよ。もう、勘弁してくれだよ。
眼と眼で通じる下僕の同志
「お父さん、お風呂沸いてるから、どうぞ」
偉いぞ、下僕B=息子。ナイス、アシスト。


なだめ、すかし 王を床に就かせる。
はあああ、ひと仕事。
ぐったりだ。


王はベットで超特大、大音量のグオオオ、ンゴゴゴゴオ、高いびき。
今夜は、眠れないな。
爆睡の王をどつかないよう我慢しなければ。
暴力行為はいけません。
平常心。へいじょうしん。ヘイジョウシン。


人生、これ常に修行。


(本日の読書)(本日のBGM)代り映えなし