お気楽さんとヘアカット

きょうも朝からベタベタベタ感。
多毛・剛毛・天然パーマの息子の頭はブロッコリーになっていた。
フローリングもペタペタ。
ああ、梅雨ってやつは…。
総評:お気楽さんは今日もごきげんだったにちがいない


【お気楽さんとヘアカット】


今日、お気楽さんは半年ぶりに美容院に行った。
もう、何年も通っているお店。
息子も通っている。
たいそう、さばけたテンションの高い明るいお店である。


お気楽さんは多毛だ。
自他ともに認める「髪の毛多いよねえ」である。
そして、腰まである長毛だ。
前髪も同じ長さ。
うん、「貞子」ですな。


洗髪は、もう、筋トレだ。
僧帽筋鍛えられちゃうよ。
ポニーテールにしてのエアロビクスは、もう、拷問だ。
クイックターンの度に、ばしっと顔をはたかれる。やめてください、女王様。
お団子にせず寝た時は、もう、ホラーだ。
髪の毛にまとわりつかれ悪夢三昧。


昨晩、我慢の水槽がいっぱいになって、ぽたりと一滴ごぼれた。
もう、無理


そして、今日。
空いてますー?
「久々すぎて、誰ですかあ?って言いそうになりましたわ」
カットとパーマよろしくー。
「パーマですか。…気合い入れときますわ。ロット足らんかったら他の店に借りなあかんし」
結構手厳しい。
冗談とも本気ともとれるお言葉である。


「うああ、伸びましたねえ。っていうか増えましたねえ」
そうなのだよ、もう、我慢できないのだよ。
「20cm切ってもバストラインですから、切っちゃいましょう」
ショートにしてもよいのだが。
「…いつもやること極端すぎます。とりあえず20cm」
夏暑いしなぁ。
「今はやりの前髪作りましょう。その分全体量減るし」
人生最後のはやりにのってみせよう。
「おおげさな」
いつもどうりのおまかせである。


できあがり。
おお、前髪だ。
前髪のあるお気楽さんに出会うのは久々ではないか。
昔はおでこを見せるなど怖れ多かったのだがな。


「お姉さんでいけるんちゃいます?」
それは、無理。
「…速攻で断言せんとってくださいよ」


帰宅。
なんだか、落ち着かない。
なんだか、うっとおしい。
前髪があるから。
前髪ってこんなにうとおしかったものかね。


王=配偶者が帰宅。
「変な髪型にしてきたんやな」
変って、どーゆーことですか?
ずいぶん前はずうっと前髪あったでしょう。
「そうやったかなあ。まあ、変なんはいつものことやし、好きにし」
好きにした結果がこれです。


ま、慣れるのを待つ。


(本日の読書)

百蛇堂 (講談社ノベルス)

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(本日のBGM)CDコンポは沈黙していた