お気楽さんと黄昏の老犬

気持のよいお天気な1日であった。
久々にマクド(関西ではマクドナルドをこう呼ぶ)のハンバーガーを食した。
段取りよくスケージュールをこなした。
総評:お気楽さんは今日もごきげん


【お気楽さんと黄昏の老犬】
お気楽さんは齢13歳、人生の黄昏を迎えている老犬と同居している。
外犬なので、正確には同居ではないが。
昨年のはじめ大病を患い、黄昏度が加速した。
緑内障で両目も見えない。
歳のせいか耳も鼻も利かなくなった。
早く言えばヨボヨボのじいさん犬なのだ。


朝夕の2種類の点眼も抵抗せず、
「はいはい」ってな感じである。


間近に接近されるまで気付かず、
「はっ!?」ってな反応をする。


庭でだら〜んな状態で常に寝ている。
「生きてるのか!?」ってな不安を抱かせる。


毎日散歩には行くが、
「まあ、このへんでよろしいわ」ってな具合で開始5分で途中棄権する。


ここ数日調子がおよろしくない。
王=配偶者 が 下僕A=お気楽さん・下僕B=息子 にもほとんど買ってこないお土産。
しかし、老犬には食べきれないほどおやつを買ってくる。
そのおやつにも反応が弱い。
王=配偶者 が哀しそうにつぶやく。
「今年あぶないかもなあ…」
お気楽さんが喘息でヒーヒーいってても、
「ちゃんと吸入しとけってゆってるやろ(怒)」とうっとおしがるだけなのに。


夕暮れ時、様子が変だ。
異常なぐらい人恋しいらしい。
気配が消えると、
「くうーん、きゅーん、きゅわわわーんっ」
と悲鳴を上げる。
まさか!最期の時が近いのか!
おそれおののくお気楽さん。
挙動不審な老犬。
散歩に行ってみよう!
天からの啓示。
なぜ散歩なのか?
天からの啓示だもの疑ってはイケマセン。


あれ、なんか足取りが軽くないか?
「このへんでやめとく?」
『いやいや、もうちょっと行けますけどな』
「ここらでどうよ?」
『いやいや、若いもんにはまだまだ負けへんで』
「もうやめとこうよ…」
『はあ?何ゆうてますの、レッツラゴーですがな』


結局1時間あまりの長旅。
なんだったのか?なんだったんだ?
あの死期さえ予感させる哀愁は。
まさか!線香花火の最後のパチパチ?
最期のひと花でないこと心から祈る
だって、やっぱり食欲ないから。


(本日のBGM)

グレイテスト・ハイズ

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(本日の読書)
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)

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