図書館の本のひと 〜また、あなたですか?〜

愛犬のさんぽ以外外出せず。
のほほんと読書三昧。
王、忘年会。
総評:お気楽さんは今日もごきげん

【図書館の本のひと 〜また、あなたですか?〜】

忘れた頃にやってくる、書き込みのひと。
最近は新着図書を中心に予約借りしているので、そうそう出合わなくなった。
…と思っていた。うん、すっかり油断していたね。
昨晩、就寝前

異端のヒポクラテス

異端のヒポクラテス

を読んでいた。
うとうとしかけた9ページ(早っ)をめくると、
!?11ページに○。
へっ!?100ページでなしに?
目が覚めた。
しかし、嫌な予感がして先に進めずそのまま無理やり寝る。


本日続きを読む。
怖れていたことが現実に。

P40 15行目 由香を初めて抱いたのは、美樹子が死んで三カ月ばかりした初夏のことだった。
鉛筆で線。そのうえ〈三ヶ月〉に○○○。そのうえ[たったの!]書き込み。しかも消しゴムで消したのち、再度書き込みしたもよう。
なんなんだ、いったいなにがしたいのだ。
これは小説。フィクションなのだよ。


P42 5行目 「これだけ忙しいと、仕事で気を紛らわせられる」
鉛筆で線。「仕事」にぐりぐり○。そのうえ[女でも、紛らわせた?]書き込み。
なんなんだ。いったいなんなんだ、この事態は。
これは小説。フィクション、フィクション。


P45 7行目「嬉しいことを言ってくれるが、私は元来、臆病者でね」
「私は元来、臆病者でね」の文字ひとつひとつにぐりぐり●。そのうえ[よく言うわ!妻が死んでたった三ヶ月しかたってないのに!〉書き込み。
なんなんだ。いったいなんなんだ、この憤りのテンションは。
これは小説。フィクションって解ってますか?あなた。


文字がどうも女性くさい。
夫が浮気していたのが発覚した人妻か?
それとも、恋人が年下の女性に移り気して捨てられたひとなのか?
もう、コワイ、コワスギルヨ…。
怨念が、情念が、書き込みに凝縮されているようで、コワスギルヨ。


そう言えば、この書き込みの雰囲気って以前借りた

女たちの内戦

女たちの内戦

の書き込みに似ている。(10月7日ブログ参照)
もしかして、また、あなたですか?


あまりの恐さに、息子に訴える。
「こんな書き込みがありましたって司書さんに言おうかなあ」
「やめとき、やめとき」
「なんで」
「あんな、オカンが借りてくる本って異常に書き込み多いやろ。オカンが犯人やと思われるで」
!? そういう考えもあったのね。


読書には鉛筆と消しゴムを準備してから挑むのか?
それとも、あまりの激情に「書かねば!」と鉛筆を探すのか?
いったん書いて「これではない!こんなこと言いたいのではない!」と消しゴム探すのか?ふつう、消しゴムって傍にないのではあるまいか?


あなた、書き込むあなた。
あなたの心に平穏が訪れることを願う。切に願う。
だって、また出くわす確率高いじゃないか。
夜中に「うわっ!」って声を出したくないのだよ、お気楽さんは。

(本日の読書)

異端のヒポクラテス

異端のヒポクラテス

別冊 図書館戦争〈2〉

別冊 図書館戦争〈2〉

(本日のBGM)
ダーク・ホース

ダーク・ホース