お気楽さんとひとりっ子

リフォーム3日目。左官屋さんがセメントこねる音が心地よい。
ぽかぽかのご陽気。
応接間の南窓・大4小4、東窓・中4を拭きあげた。(恐ろしいほど順調な年末遊び放題プロジェクト)
オニオンスープと鶏肉のクリーム煮が美味だった。
総評:お気楽さんは今日もごきげん

【お気楽さんとひとりっ子】
お気楽さんには、目に入れてグリグリしても耐えられるほどの可愛い息子がひとりいる。
幼少のみぎりより、ふたりで手を取り合い王の圧政に耐えてきた戦友である。
一日最低1回は「もう可愛すぎ!」と声に出して言う。
もう馬鹿度マックス、メーター振り切れ状態。
息子はあきらめ口調で「はいはい、ありがと、ありがと」
オトナである。
虫の居所が悪いと氷点下の口調で「…次言ったら撃つぞ」
オトナである。猶予をくれるやさしさ。
お気楽さんの同志は

サムライカアサン 1 (クイーンズコミックス)

サムライカアサン 1 (クイーンズコミックス)

のオカンである。


少子化が叫ばれるこのご時世。
ひとりっ子はやや肩身が狭い。
幼少の頃は
「ひとりっ子でかわいそう」「弟か妹欲しいよねえ」
ええ加減にしてくださいレベルで言われ続けた。
息子は偉かった。
「ぼく、兄弟いたことないからわからへん」「かわいそうちがうもん」
母をかばっての発言かと感涙したが、後々、
「ほんま、うっとおしかってん。僕、ひとりが好きやーちゅうてんのに、ほっとけやって感じ」
…なるほど。
息子は

ひとりっ子の取扱説明書

ひとりっ子の取扱説明書

ひとりっ子濃度90%


親戚が集まる場では、もう、役立たずのぐうたら嫁扱い。
「ひとりっ子で楽しようと思ってたん?」「はよ次産まへんからひとりっ子やねん」
いまだに責められる。もう40を少々過ぎた今でもだ。
もう、いい加減頭にきた。堪忍袋の緒ぶち切。反撃だ!のろしを上げろ!
嘘泣き涙を振り絞り、哀しい笑顔で
「実は…、産後体壊して…子どもはひとりしか…ひとりしか無理やって言われましてん」
もう、まわり 絶句
ふんっ、思い知るがよい。長年人の心を傷つけた罪。罪悪感の海で溺れてしまえ。


事実、産後出血が止まらず体調がずっとおかしかった。
妊娠もしなかった。
でも子どもはたくさん欲しかった。


その後、親戚の中で取りざたされることはない。
ただ、唯一、いまだに、忘れたころに言う猛者がいる。
実家の母。
「ほんまに、ひとりでかわいそう…」
もう、お手上げ。
(本日の読書)

RUN!RUN!RUN!

RUN!RUN!RUN!

(本日のBGM)
グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ