お気楽さんと病

このところ、天気がいい。
体調も戻りつつある。
総評:お気楽さんはそこそこごきげん

 【お気楽さんと病】

お気楽さんは病と闘っていた。
水際の鬩ぎ合いでお疲れだった。


合戦の火ぶたは、木曜の朝にきられた。
「…?なんだか喉が痛いじゃないか」
お気楽さんは、自分が病にかかったことをなかなか認めない。


金曜日、ハンドベルの練習日。
「…?なんだかベルの音が頭のなかでガンガン響くじゃないか」
ベルの音がおかしい …ということにしておこう。
歩いて帰宅。
なんだか なんだか なんだか変な汗がじっとり。
頭も痛いね、寒気もしてるね。
お気楽さんは、それでも病にかかったことを認めない。
「寝る。寝たら治る」
呪文を唱え、寝る。
呪文は効果がまったくなかった。まったくだ。くそぅっ!


「これ以上ひどくなると大変かも知れぬ」


ここにきて、やっと認めるのだった。
夕食を無理やり詰め込み栄養補給。
とっとと片付け、家族の皆様に
「お先に休ませていただきます」
お気楽さんは基本、病は寝て治す。
主婦ってステキ。


土曜日、ぽかぽか陽気。
本、毛布、のど飴準備よし。
ソファで横になりつつ、際限なくウトウト。
主婦ってステキ。
夕食、王=配偶者 の計らいでインド料理のお店へ。
香辛料たっぷりの料理。
新陳代謝よし。
「これで治ったね」まったく根拠のない自信が生まれる。
さっさと床に就く。


日曜日、朝。晴天。
「おおっ、良い感じではないか」
咽頭で病を封じ込める作戦は成功したようだ。
時間が進むごと体調が…。
「やはり、だめなのか」
敗北宣言。
ここにきて初めて風邪薬に手を出す。


「今日はフィットネスクラブに行かない」(偉いでしょ!)
高らかに宣言。
「そら、そうやろ」
「行ったら正真正銘のアホやで」
…家族は冷たかった。


お気楽さん、まったくの正論に反論できず。
(4日間の読書)

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